第 1回 新モデル発表から購入まで

◇物欲
 確かに3代目デジカメとしてやって来たPowerShot S45は良くできたデジカメではあるものの、やっぱり使い方によっては物足りなさも出てくる。例えば“もうちょっと望遠が欲しい”とか“高感度撮影時のノイズが減ればなぁ・・・”など。そして、そこにバッテリーの持ちの悪さが追い打ちを掛けてくる。ズームを使うと更に電池の持ちが悪くなるし、ズーミングの動作も少々遅く思えて・・・。そんな作業くらい、人間の手でやれば電池の持ちはイイし速度だって速くなるハズ。そして初代「Kissデジタル」が引き起こした一眼レフデジカメブームの影響もあり、日に日に「一眼レフデジカメが欲しい」と思うようになっていったのだ。
 
◇現実
 ・・・というのが、だいたい1〜2年前の話。特に大学に入ってからはデジカメを持って出かけるようになり、撮影回数も増えて・・・「電池切れ警告」を見る機会も増えるのは非常に悔しい。そして、メインの鉄道撮影となると200〜300mmの望遠レンズは“ないと困るモノ”に近いので、何かしらの形で手を打ちたい。こういった点からも一眼レフデジカメがベストの選択肢と思われたが、現実的にはどうなんだろう?

 いつもお世話になっている家電量販店で、最も安く売られているのが12万円くらいのKissデジタル。しかしながらコレでは欲求を100%満たせるとは思えず、スグに他の機種へ飛びつくだろうと判断されたため見送り決定。で、その次に安いのはニコンの「D70」で15万円くらい。これならKissデジタルよりも高級感のあるデザインだし、画質や性能面でも悪くないものの・・・どちらかと言えばキヤノン派なもんで・・・(笑) まあ「最終選択肢」ということで保留に。
 そして、その次がキヤノンの「EOS 20D」で本体のみだと20万弱。20Dのレンズキットでプラス3〜5万円といったところ。・・・実はコレが本命だったのだが、明らかに学生が自腹で買えるようなモノではない。まあどうにかお金を貯めて買えたとしても、カメラ本体を買うのが限界。レンズを買うお金なんて残ってるはずがない。・・・現実は厳しいものだと実感、譲りに譲ってD70かKissデジタルにするしかないかなぁと悩みつつ、大手家電量販店で20Dをいじる日々が続いたのだった(笑
 
◇ついに・・・
 買えるはずのない「EOS 20D」をお店で触りつつ、デジカメ情報サイトを見ていると・・・ついに来た。「KissデジタルN」の発表だ。発表の文書を見る限りでは性能面でもだいぶ改善されているし、価格も前モデルから少々下がる見込みとのこと。あとは実際に触ってみて決めようということにして、デジカメ情報系サイトでの「試作機レビュー」などを見ながら発売日を待つのだった。なお、レビューでは“オートホワイトバランス&AF精度の向上”や“少々高級感のある質感”“20D並みの画質”という表現が目立った。
 
◇待ちに待った発売日
 05年3月18日、待ちに待ったKissデジタルNの発売日だ。実を言うとこの日は通学定期券を買いに行くことになり、そのついでに早速KissデジタルNを見てみることに。触ってみると、前モデルの「ツンツルテン」から一転、少々ザラザラした感じに。それでいて材料が同じなんだからビックリ。さすがに上位機種には勝てないものの、見た目&触った感じは格段に良くなったと言える。
 そして前モデルの2大不満点の1つ、シャッター音はどうだろう? 実は前モデルが気に入らなかった理由の一つがシャッター音で、あの「バコッ」って音はどうも写真を撮ってる気分が出ない。どちらかといえば、漫才をやってるような気分・・・?(ぇ 本体の小型化のためにシャッターユニットを新設計したとのことで、どんな音がするのかかなり期待していた。で、実際に撮ってみると・・・カッコイイ。まさにこの一言。個人の好みによるだろうが、個人的にはこのフイルムカメラみたいなシャッター音を求めていたのだ。
 そう、この段階で狙いは「KissデジタルN」に決まったのだった。まさに“あとは買うのみ”状態(ぉ
 
◇ついに購入
 発売から1ヶ月ちょっと経った4月末、量販店の「ゴールデンウィークセール」だからということでついに購入。買ったモノはオプション品も含め、下の写真の通り。一応、20万円で諭吉さんが3人は帰ってくる値段とだけ言っておこう(笑
 しかしながら“この中のどれか”が後にトラブルを起こすことを、誰が予想できただろうか・・・?

(つづく)

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